02.第一生命保険本館
「第一生命保険本館」は、昭和13年(1938)に竣工された、戦前の日本近代建築の金字塔的作品でした。終戦後は連合国軍総司令部(GHQ)庁舎として接収されたことでも有名で、ダグラス・マッカーサー元帥の執務室や、その執務を行った“即断即決の机”は今も当時のままDNタワー21に保存されています。マッカーサーは、6年8ケ月統治し、ほとんど仕事づけの日々であったという。彼は、5大改革を掲げ、
1、婦人参政権設立 (39人の女性議員誕生)
2、労働組合設立(被雇用者の権利拡大)
3、学校教育改革 (軍国主義廃止)
4、圧政的諸制度の廃止 (政治犯、思想犯の釈放)
5、経済機構改革 (財閥の解体)など、これを断行。
これにより、日本国民は、歴史上、最も大きな改革を体験しました。マッカーサーは、1951年4月米議会で退任演説の行い、その演説のなかで、日本について語り、「日本ほど穏やかで、秩序のある、勤勉な国を知りません。そして、日本ほど、将来人類の進歩に貢献することが期待できる国もないでしょう」と語り、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」の名言を残して去りました。
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