等覚院

  当山は天台宗神木(しぼく)山等覚院長徳寺という寺院です。縁起などの沿革については不明。参道を登り仁王門(1882年建立)を進むと整備された境内が広がり、正面に安政年間(1854~1860)に再建された本堂が建っています。
本尊は秘仏で拝むことは不可ですが、江戸時代の地誌『新編武蔵風土記稿』では、一尺五寸(約45cm)の不動明王立像と伝えています。現在、この秘仏本尊が納められる厨子の前に、市の重要歴史記念物に指定されている木造薬師如来坐像が安置されています。この像は、もと江戸茅場町にある智泉院の本尊として祀られていたものです。また、当山は、別称「ツツジ寺」という呼ばれ、山門と本堂との間の庭地には、樹齢100年を越すと言われる大株のツツジがびっしり植えられています。躑躅の季節には、赤、橙、桃、白の花が絢爛を競って咲く光景はまことにあでやかです。 
「不動明王」
天台宗開宗1200年を慶讃し不動明王像(総丈3.6m)が制作され、平成19年4月28日に入仏開眼法要が開催されました。その尊像台座には、信者が浄書した沢山のお写経が奉安されています。