玉川上水を歩く   〔2017年7月28日〕
9:10 に玉川上水駅に着き、早速玉川上水歩きんぐを開始。まづは、駅前にある清願院橋の下を流れる玉川上水に畏敬の念を表す。雑木林の道に入り、上水から野火止用水へ分流された堰を見学して、野火止緑地を進む。東大和駅近くには薬用植物園があり、しばし園内に咲く草花を観賞する。野火止用水は、玉川上水が完成した翌年に、老中松平信綱の命で作られ、この用水はそれまで荒地の雑草地だった原野を米、野菜を産出する農産地に一変させたという。そのような当時の光景を思い描きながら緑道を歩くのは清々しい気分にさせてくれる。小平では、かって後北条の武士だった小川九兵衛が開基した小川寺や小平神明宮を散策。
 
 玉川上水路に戻ってからは、ひたすら、上水に沿った緑道を歩き、そして歩いた。上水は、大部分が草木で覆われていて、流れを見れるところは少なく、見る場合は上水に架かった橋の上から覗くしかない。上水に架かる橋の数は数えてないが、とにかく頻繁に橋が登場する。橋にはその名に曰く因縁があるようだが、なかなか覚えられない。番号にして貰えば少しは覚えられるかも知れないが、それでは長い歴史の中で架けられた橋の味が感じられない。やはり、このままの名が良い。玉川上水には歴史上名高い人物との因縁もあるので、これも興味を引かれる。単調で、長い上水路であるが、様々なことを思案したり、想像したりしながら歩けるのが恰好の醍醐味である。何しろ、道は平坦で、一部自転車が走るところがあるが、車は絶対に入って来ないので、安心、安全な道である。
 
 萬助橋を過ぎて、井の頭公園敷地に入ってからが長く、疲労も頂点に達してきた。しかし、近隣の人で、この道を日課のように歩いている人と出会い、同行しながら、近隣の様子や、目的地までの距離などを聞くことができた。ゴールも近いことがわかると自然と気力も回復してきて、何とか終着地の浅間橋に辿り着くことができた。まだ、日は明るいが17時を過ぎていた。浅間橋の界隈も道路の工事中で玉川上水は、この地点から暗渠に入り確認できなくなった。市の広報も、浅間橋を玉川上水の終着点としているようだ。 いままでの1日の歩行で最長を記録してしまった。完歩できたことに感謝である。(石井義文)
本日の歩行区間: 玉川上水駅前・清願院橋~浅間橋   歩数:42,385歩  距離:24.9km