カッパドキアの旅 その1           2014.10.14
カッパドキア
 カッパドキアとは、いくつかの自治体をまとめた通称であり、実際には存在しない自治体だ。古代、ヒッタイト帝国があった頃中央アナトリアのもっと広い地域を「美しい馬」を意味する「カパドクヤ」と呼ばれていて、上質な馬の名産地であったことに由来している。下の写真は カッパドキアの中心都市の一つネヴシェヒル(Nevşehir)。
カッパドキアの主要都市の一つ ギョレメ  。 奇岩が林立している町として知られている
トルコで一番長い川 クズルウルマック川
 ● この川は、“クズル・ウルマック(赤い川)"と呼ばれるトルコで一番長い川で、この川の上流アナトリア平原のボアズカレ村付近で、古代のヒッタイト文明が誕生しました。この川の流域からは多くの砂鉄が採掘され、鉄製の武器を作って、文明を起こしそして、強力国家を築きました。ヒッタイト国の首都ハットゥシャは大変栄えたと言われています。
アヴァノス陶器
アヴァノス陶器は、ローマ帝国時代以前のヒッタイト人より受け継がれています。町のはずれに"赤い河(クズル・ウルマック)"と呼ばれるトルコで一番長い川があります。その川畔から鉄鉱石を含む赤土と粘土が採取でき、その土から陶器が作られていますそして、陶芸の村アヴァノスでは陶器を作るのにこの土を何千年もの間、利用してきました。2世紀、アヴァノスはアッシリアの貿易商が住んでいました。そして、後に、その川を"マラッサンティヤ"と呼んでいたヒッタイト人により、奪取されました。今日受け継がれている陶器の技術とデザインのいくつかは、その頃の時代に誕生しました。その昔、各家庭には陶器を作るための轆轤(ろくろ)がありました。そして、花婿となる人は上手にポットを作れないとその家族は娘を嫁にやることを許しませんでした。今日、イスタンブールやその他主要都市で売られている陶器とタイルはここアヴァノス産のものがたくさんあります