臨済宗相国寺は足利三代将軍義満が発願し、後小松天皇の勅命をうけ、明徳三年(1392)に完成した一大禅苑であり、夢窓國師を観請開山とし、五山の第二位に列せられる夢窓派の中心禅林です。応仁の乱の兵火より諸堂宇は灰燼に帰したが、当山は禅宗行政の中心地として多くの高僧を輩出し、室町 時代の禅文化の興隆に貢献しています。後に豊臣氏、徳川氏の外護を受け伽藍も整備されたが、天明の大火で再び焼失後、文化四年再建されました。法堂は慶長十年(1605)に豊臣秀頼によって五回目の再興が成されたわが国現存最古の法堂であり、桃山時代の遺構を今に伝えています。入り母屋造りの唐様建築であり、法堂内には本尊釈迦如来像(伝運慶作)を安置し、天井には蟠龍図(狩野光信筆)が描かれ別名「鳴き龍」として知られています |
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