〔巣鴨・駒込界隈〕 平成21年(2009) 5月16日(土)
第3回お江戸散策は巣鴨・駒込界隈を選択しました。曇天ながらしのぎやすい気候にめぐまれ、軽快ステップで、比較的長いコースを歩きました。コースは、駒込駅から始まり、大国神社→妙義神社→西福寺→十二地蔵→染井霊園→勝林寺→慈眼寺→本妙寺→とげ抜き地蔵 →真性寺→徳川慶喜屋敷跡→六義園(昼食)駒込富士神社→吉祥寺→目赤不動→龍光寺→園乗寺→小石川植物園→播磨坂→伝通院までを歩行する約28,000歩の行程でした。参加者は半日参加を含めて15名。今回のコースは、歴史的に著名な人たちが眠っている寺院や都内でも著名な庭園などを散策できました。前回同様、各史跡での説明は、各担当者が解説資料を読上げ、全員がガイドになりました。本妙寺にある名奉行遠山金四郎の墓前では、彼を演じた片岡千恵蔵の物真似をしたり、小石川植物園では、子供のころ見た情景にふれて、ハーモニカの音色に合わせて唱歌や青春歌を歌ったりして、それぞれ子供から学生時代の頃を振り返って楽しいひとときを過ごしました。近くにある伝通院では、昭和のはじめに活躍した作家佐藤春夫の墓を墓参しました。彼は、友人の谷崎潤一郎の妻に横恋慕して、彼から細君を譲り受け、それがマスコミに公開されて、「細君譲渡事件」として、当時話題になったエピソードを、ガイドの説明でそのとき知りました。佐藤春夫の著書以外に、本人の人間性や心理などが分かって大変興味深いものでした。また、幕末、新徴組を組織して暗躍した清河八郎の墓が隣接しているのも、偶然ながら興味をそそられました。また、同寺には、豊臣秀頼に嫁した千姫やコ川家康の母、於大の方の墓もあり、この寺名が於大の方の院号に因ることも知りました。今回の散策は江戸期の武士姿や庶民の生活ばかりでなく、明治から昭和に活躍した小説家たちの足跡に多く出会い、その一片なども学べて、いろいろ勉強になる散策でした。 恒例の打ち上げは、水道橋の居酒屋で行い、今日の感想とそれぞれの最近の話題を肴にして、賑やかに盛り上がり、次回も行うことを確認して散会しました。 (文:石井義文) (資料) |
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