音羽のファミレスで昼食をとった後に訪れたのは、鳩山会館。 現在、いろいろ批判の矢面に立たされている鳩山由紀夫総理が幼少の折、両親と暮らしていたお屋敷です。観光バスが連なるほど、多くの観光客が訪れていて、華麗なる鳩山ファミリーの内情を垣間見ることが出来ました。ここから音羽通りを横切り西方にある高台をのぼりきってから下っていく傾斜地を庭園にした椿山荘。都内屈指のホテルであり、庭園には幾多の椿が花を開いて、われわれを迎えてくれました。椿山荘の向かいには東京カテドラル聖マリア大聖堂。建築家丹下健三の設計により、1964年に落成したステンレス・スチール張り、鉄筋コンクリート造りの大聖堂で聖堂内ではサン・ピエトロ大聖堂のピエタ(ミケランジェロ)と同寸の精巧なレプリカやフランシスコ ・ザビエルの胸像などの収蔵品を観ることができて、思わず敬虔な気持ちに浸ることができました。続いて向かったのは講談社の創設者 野間清治の収集した美術品を集めた野間記念館。折りしも横山大観展が開催されていましたが時間の都合で割愛。ここから徒歩数分の地にある,共同生活を通した人間形成を実践する和敬塾と細川家の家宝を収蔵した永青文庫を館外から眺めての見学。、時間が取れたらゆっくり見学したいところでした。次は神田川沿いにある関口芭蕉庵に向かいました。松尾芭蕉は俳人として高名であるが、本職は上水管理の技術者でもあり、神田上水の守護神・水神社があるこの地に神田川の改修工事に従事していたのです。その時、芭蕉が住まいした庵が復元されている。草花や木々が生い茂り、静寂に包まれたこの庵で、しばしの休息を取りました。芭蕉は俳句ばかりでなく、江戸市民の生活を豊かにすることにも貢献していたことを知りました。次に訪れた回遊式泉水庭園の新江戸川公園(旧細川庭園)も梅、さくら、木蓮、椿、こぶしなどの草木が、池のまわりに植樹されていて、気持ちを和ませてくれる公園でした。この散策のフィナーレは早稲田大学。創立125周年を記念して建てられた大隈記念タワーに上りましたが、生憎、休館で展望を味わうことは出来ませんでした。そこでは同学卒業生の佐々木さんから「建学精神」や「大学の気質について」の講義を受けました。そして気分が盛り上がったところで、創立者大隈重信の銅像前で、早大校歌を歌って大いに気勢を上げてお開きとしました。その後は、懇親会と称して、高田馬場に至る途中の居酒屋で、本日の感想を語り合い、心行くまで飲んで楽しいひと時を過ごし、1日21,500歩の散策を終了しました。(文:石井義文) (資料) |
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