正光寺

 〇 正光寺(せいこうじ) 浄土宗の寺院。 当寺院の創建は鎌倉時代にまで遡る。高僧上人を開山、石渡民部少輔を開基として創建した。当時は荒川のほとりにあり、「西光寺」という名称であった。その後衰退し荒廃したが、慶長7年(1602)小田切将監重好と眞譽龍湛(しんよりょうたん)上人によって現在の地に寺を移転、小田切将監重好の法号によって正光寺となった。以来、岩淵町の中心的な寺院となり、境内では植木市なども開かれている。しかし、昭和53年(1978)に本堂が焼失。以降再建されず、しばらくは空き地のようになっていたが、20117月に本堂その他が再建され、現在では本来の姿を取り戻している。なお、寺伝によると本尊の阿弥陀如来は春日仏師の作で、また観音堂にある観音像は源頼朝公の守本尊といわれ行基の作であると言われている。文中の良忠上人は、鎌倉の光明寺の開山を行っています。