睡足軒(すいそくけん)
松永安左エ門は、”電力の鬼”とも呼ばれ電力事業を通じて近代日本の基盤を築いただけでなく、茶道や古美術、能楽、俳句など日本文化への深い愛着と情熱を持つ人物でした。彼の文化的活動は、単なる趣味にとどまらず、日本の伝統文化の保存や継承にも寄与しており、まさに「文化人」としての一面を持つ実業家でした。彼は平林寺の敷地に
飛騨高山に建てられていた江戸時代後期の木造平屋建、鉄板葺の民家を購入して、移築しました。そして「睡足軒」
(すいそくけん)と名付けて、親しい友人を招き、「田舎家の茶」を楽しんでいました。その後、この睡足軒は新座市へ無償貸与され、体験学習や日本伝統文化の活用の場として利用されています。
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