金神社(こがねじんじゃ)は、成務天皇の時代、西暦では135年に物部臣賀夫城命(もののべおみかぶらのみこと)が、この場所に国府として赴任したことが始まりといわれています。主祭神は「渟熨斗姫命(ぬのしひめのみこと)」。同じく岐阜市にある伊奈波神社の主祭神「五十瓊敷入彦命(いにしきいりひこのみこと)」の妃であった神様です。夫である五十瓊敷入彦命は、奥州を平定したあと、その成功を妬んだ「陸奥守豊益」の策略にはまり、朝敵(ちょうてき:朝廷にそむく敵)として討伐されてしまいました。五十瓊敷入彦命の死を聞いた渟熨斗姫命は悲しみの中、都からこの地を訪れて夫の御霊を慰めながら生涯を終えました。この場所を訪れてからは、私財を使って町を開拓し、産業・農業の発展に大きく寄与しました。そのことから、財をもたらす神として信仰されるようになった、と言い伝えられています。 |
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