吉良の庄 

 
吉良上野介義央が平地の拡がる知行地を赤馬で巡視する様子を彫った石銅像が多く見られる 
 
 華蔵寺は臨済宗妙心寺派の寺院で高家吉良家の菩提寺である。吉良上野介義央(よしひさ)が曾祖父の吉良義定が旗本として吉良家を再興した際に、父義安の菩提を弔うために創建した寺院である。吉良家墓所には、義安から義央の継嗣義周まで6代の墓がある。そのほか、義央50歳の時の木像や義央が寄進した経蔵、鐘楼などがある。また、江戸中期の絵師池大雅が度々訪れ、花鳥画の襖絵を残している。ふだんは収蔵庫にあるが、正月には本堂で公開されている。山門にかけられた山号「片岡山(へんこうざん)」、中門の「華蔵世界(けぞうせかい)」および本堂西の間の「香水海(こうすいかい)」3面の扁額も池大雅の作である。
   池大雅筆の「片岡山」 扁額
急峻な勾配の山道石段  義央が寄進した鐘楼
経堂  
御影堂   池大雅筆の「華蔵世界」
吉良上野介義央 墓  
吉良上野介義央は今日でも、上横須賀村民たちには名君として敬愛されています

                                                 つづく