妙法寺は六浦上行寺を開山した日祐上人が同様に開山した寺院である。室町時代以降、後北条家の重臣であった間宮家の菩提寺となり、末裔の間宮林蔵ほか一族の墓所がある。
日蓮宗改宗以前は弘法大師開創の真言宗寺院であったといわれ、奥の院に牛頭天王をまつり、山号を牛頭山と称している。付近には梅林が広がり、江戸時代から杉田梅林として知られたが、現在は境内にわずかに残るだけである。開基の日荷上人は、独りで仁王像をかついで身延山に奉納したという伝説から、足腰の守護神として崇拝されている。
境内には樹齢700年といわれる榧木があり、山門前には樹齢600年のビャクシンの古木が聳えるように立っている。 |
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